【韓国語能力試験(TOPIK)】TOPIK2作文について思ったこと

韓国語

こんにちは。ふなにっし~です。

2年ぶりに韓国語能力試験・TOPIK2を受験してきました。個人的にはなかなか対策が難しいと思っているの쓰기!作文って完全なる解答はありませんから、採点者に〇を付けてもらえる作文ってなんだろうって悩みますよね。

10年近くTOPIK2を受けてきて、最近ちょっと思ったTOPIK2・作文について書いてみようと思います。

外国人対象・外国語としての韓国語試験が求めるもの

TOPIKは韓国の国立教育院というところが主催している、韓国の試験です。

日本のハングル検定と違い、全世界の韓国語を勉強している外国人を対象とした、韓国語の公的資格です。

試験を作っているのは、いわゆる国語の先生ではなくて

外国人に外国語としての韓国語を教えている、韓国語の先生なんですよね。

私たちは子供のころから、国語の授業で日本語の作文を書いているので、何を書こうかと思ったときに日本語の作文と同じような文章を書いてしまうかもしれませんが、それは韓国語の先生が求めている答えではありません。

要するに、上手な作文は必要ない。

韓国語でその状況に合った文法を使って、問題にある条件を含んだ文章が書けるか。ということが最大のポイントです。それ以外のことは必要ないんですよね。

これ、結構初心者が陥りがちなポイントだと思います。

何を書いていいのかわからず、字数制限を埋めるためにダラダラと必要ないことまで書いてしまい、墓穴を掘るパターンです。

かくいう私も、作文のポイントがわからず、ずっと日本語で考えた文章をダラダラ引き延ばして韓国語に翻訳した作文を解答していたので、解答用紙を一杯埋めてもずっと57点くらいしかとれませんでした。

でも、このポイントを理解して、頭に入れながら試験に臨んだら、一気に10点以上点数が上がりました。(つまりは内容が悪かったってことなのね…)

どんな文章が求められるのか

じゃあ、具体的にどんな文章がいいのか?

ずばり、問題に書いてある条件のことだけを淡々と書く。それでOK。

例えば쓰기・51は穴埋め問題ですが、難しい文法を使ってダラダラ書く必要はなし。

むしろ、あんまり長く書いてスペルや文法を間違えたら減点になります。

よくあるメール文の穴埋めですが、

안녕하세요?

잘 지내고 있어요?

요즘에 바빠서 모임에 가지 못해서 정말 미안해요.

내일 모임은 꼭 가려고 하는데 8시까지 회의가 있어서 ( ).

나증에 모임장소를 카톡으로 ( ).

こんな穴埋めがあったらどのように答えますか?

日本語に訳すと

明日の集まりは必ず行こうと思うんだけど、8時まで会議があるから(   )

後で集まる場所をカトク(カカオトーク)で(   )

こういう問題はあれこれ考える必要なしです。

8時まで会議があるから→ 遅れます、遅れだろうと思います。遅く着くと思います。→늦을 거에요. 늦게 도작할 거에요.

カトクで→送ってください→보내주세요.

TOPIK2は3級~の試験だからちょっと難しい文法を使わないといけないのかな?と思うかもしれませんが、そもそもこのメール文全体が初級文法のみで書かれています。わざわざ難しい言葉や言い回しを使う必要がないのです。

気を付けるべきところは、해요体なのか입니다体なのか。全体の文章に合わせる必要があるので、この文章のように해요体で書かれているのに입니다体で書いてしまうと減点対象になると思われます。

52、53の問題も同じです。

53の問題は提示された資料を見て200~300字で説明文を書くということで難しく感じるかもしれませんが、ただその資料にある事実を淡々と書いていけば自然と200~300字が埋まります。200字にも満たないときはその資料の中で書くべき内容を取り落としている可能性があるかもしれません。

そして、53は説明文なので、説明文に適した文法や単語を必ず使用しないと減点対象になります。

例えば

~것으로 나타나다を使うとか、증가하였다、높은 증가율을 보였다など使うといいと思います。

韓国語の先生が求める文章

私は1年間、延世大の語学堂で3~6級まで勉強してきましたが、先生方がおっしゃる作文の内容にちょっとビックリしたことがありました。

長年社会人をやっていると、とにかく結論を先に言うクセがついてしまっていて、ジャンルにはよっては「結論→理由」の順序で文章を書いてしまうことがありました。例えば「答えは○○だ、なぜなら○○だからだ」というような文章です。

でも先生がおっしゃるには韓国では「理由→結論」が普通だというのです。とりあえず理由を言って、最後に結論をいうのがいい文章になるそうです。

これは個人的には衝撃でした。

そして、ちょっと納得しました。どうしてかというと、韓国語好きなのに韓国文学はなぜか何となくしっくりしないので、読むのが苦手だったんです。なんでこの結論をダラダラと引き延ばすのかな?合わないのかなと思っていたのはこれが原因だったんですよねえ。

韓国人は基本せっかちだと思っていましたが、文章を書くときはそんなにせっかちではなかったようです(笑)

4級のときにTHE韓国人の担任の先生(せっかちで情熱的な女性の先生でしたw)から聞いて、作文の構成を変えて、書く訓練をしてみたら5級の試験で長文作成の問題で満点を取れてビックリしました。

求められる文章を書くためには

韓国人の先生に教えてもらっていない人や独学で勉強している場合、どんな文章を書けば点数が上がるのか。

私たちは日本人ですから、それを自分で理解しろと言われてもちょっと難しいですよね。

それには過去問の模範解答や韓国で出版されている問題集の解答を読んでみるのが一番だと思います。

考えながら模範解答を書き写してみると、より解答のコツをつかめますので何度か書き写すのもおススメです。

日本で出版された作文の本はちょっと日本人の思考に寄っているような気がします。日本人が大事にしている情緒ある文章はバッサリ切られる可能性大です。実際、語学堂でもほぼ切られました。文法のチェック程度にとどめておくほうがいいのかなと個人的には思います。

あと、TOPIKもちょっとづつ問題を変えてきているので、できるだけ新しい過去問や問題集で勉強するほうがいいと思います。

韓国で出版されているTOPIKの問題集や参考書は教保文庫で取り寄せできますので、ぜひ一度お取り寄せしてみてください。

ふなにっし~
ふなにっし~

教保文庫からの取り寄せ方法がわからないときは、このブログの過去記事を参考にしてチャレンジしてみてね!

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