【韓国語能力試験(TOPIK)】基本準備と心構え

韓国語

こんにちは。ふなにっし~です。

今度の日曜日は第78回韓国語能力試験(TOPIK)ですね。

韓国語を勉強されている方は受験される方も多いのではないでしょうか?

私はかれこれ10年近く、ほぼ毎回受験をしてきましたが、ここ1~2年は新型コロナの影響もあって受験はしなかったり、年1回程度の受験になりました。

いつも同じ場所で受験をしていますが、長い期間の間にいろいろ変わったこともあり時々ビックリすることもありました。今回は初めてTOPIKを受ける、久々にTOPIKを受ける人向けに準備と心構えを書いてみようと思います。

試験の基本的事項を要チェック

韓国語能力試験は日本では韓国教育財団というところが主催している、韓国語の試験です。

初級向けのTOPIK1と中~高級向けのTOPIK2があります。

韓国国語院が定める韓国語の等級は1~6級に分けられており、1~2級が初級、3~4級は中級、5~6級は高級に区分されています。英検や日本の検定試験はだいたい一番上が1級なので、韓国語を勉強したことのない人にはたいてい誤解されます(笑)

TOPIK1は午前中(100分)、TOPIK2(110分+70分)は午後に試験があります。

自分が受ける試験の申込が間違っていないか、試験に行く時間に思い違いがないかは確認をお忘れなく!私の知っている方でTOPIK2に申込したつもりがTOPIK1に申し込んでしまった方がいました。気づいたのが前日だったため、泣く泣く試験をあきらめお金も返金されず…。勘違いは誰にでもあるものなので絶対に確認しましょう。

試験科目はTOPIK1は聞き取りと読解、TOPIK2は聞き取り、作文、読解ですが、2023年からスピーキングの試験が加わることになります。

私は2017年に韓国でスピーキング試験の模擬試験を受けたことがありますが、これが慣れないと結構曲者…また別記事で書くつもりです。

携行品の注意事項

試験を申し込むと、受験票と一緒にA4裏表の注意事項2枚が一緒に送られてきます。

まとめると…

当日の持ち物、注意事項、本人確認について、電子機器の取り扱い、答案作成について、不正行為について、新型コロナウイルス感染対策について

について記載されています。

基本的な持ち物

受験票、顔写真付きの公的身分証明書(運転免許証、パスポートなど)、修正テープの3点。

筆記用具は専用サインペンが毎回配られます。作文もサインペンで書くので、修正テープは必須です!

試験官が2~3個準備していることもありますが、足りないことも。場合によっては必要なときに都度手を上げて借りるという事態になってしまうことがあるかもしれないので、絶対に忘れないように準備してください。何度か使ってみて、自分が使いやすい修正テープを準備しましょう。ちなみに修正ペンやホワイトはNGです。

スマホや電子機器の取り扱い

スマホは試験中は電源を切ってから回収、スマートウォッチは着用不可です。2019年の時点では会場によってはスマホの回収がなかったという話も聞きましたが、ほとんどの会場でスマホは回収していたようです。韓国で受験する際は一人ひとりのスマホを電源が切れているか確認してから回収していました。カンニング防止の対策はかなり厳密にやっているという印象でした。(同じスマホ回収でも日本のほうが緩い雰囲気でした)

韓国ではここ数年、スマホやネットを使ったカンニングに対する取り締まりが厳しくなっています。

数年前にスヌン(大学入試修能試験)で親御さんがうっかりスマホをバックに入れてしまい、試験中に鳴ってしまったために不正とされ、試験が中止になってしまうという事態がおこりました。お子さんは1日スマホは見れないから置いて行ったと思っていたそうですが、不正は不正ということで厳密な対応がニュースでも話題になりました。それくらい韓国社会全体でスマホや電子機器の取り締まりが厳しくなっています。

そうした事例を踏まえると、今までTOPIKで電子機器の音がなってしまったという事態に遭遇したことがないのですが、おそらく試験中に音が鳴ったりすると、失格扱いになる可能性が高いと思います。

基本的な持ち物のほかに、TOPIK2は頭がとても疲れるので休憩中に糖分を補給できる一口サイズのチョコやクッキーを持って行ってます。飲食禁止の会場では飲食できるスペースで食べてね。

試験会場は韓国

試験当日、各教室に試験官が2名程度つきますが、韓国人の試験官です。

もしかしたら日本人もいるのかもしれませんが、10年近く日本で受験してきて、一度も日本人の試験官に会ったことがありません。

日本に住んでいる韓国人の方なので、みなさん日本語はできるのですが、たまに韓国独特のカルチャーに包まれることがあります。

例えば、さっきのスマホや電子機器の取り締まりについてとても厳しかったり、反対にかなり大雑把な試験官に当たって、解答用紙が足りなくて受験生同士で調整したこともありましたし、聞き取りのCDが間違っていたこともありました。

そのときは、試験開始直前の事前チェックで気づいたので、受験生が試験官に内容がおかしいと伝えて事なきを得ましたが、ときどきケンチャナヨ精神全開の試験官に当たると、こちらがきちんと言うべきことを言わないと試験に差し障りがあることも。

私はTOPIKの試験会場は韓国だ!と思って試験を受けています。

日本の常識では驚くようなこともあるかもしれませんが、ここは韓国と思えば、意外と対応できるもの。

日本人は主張をあまりしない傾向がありますが、「あれ?」と疑問に思うようなことがあったらそのままにせずに声を上げて解決するようにしましょう。

答案用紙が配られない、本人確認済みの印鑑の押し忘れ、CD間違いなどなど。全部本当に私が体験したことです。あまりないとは思いますが、稀にそんなこともあるので受験生もしっかりしましょう(笑)

新型コロナウイルス感染防止対策が追加

2020年の新型コロナウイルス感染症の発生から、TOPIKでも感染対策防止事項が追加されました。

  • マスクを着けていない人は教室に入れません(本人確認の際に一時的にマスクを外すよう指示がある場合があります。そのときは試験官の指示に従ってください)
  • 当日、37℃以上の発熱がある場合、せきなどの体調不良が見られるときは受験を自粛してください。
  • 濃厚接触者として健康観察の指示を受けている方は受験を自粛してください。
  • 試験日より14日以内に海外から入国して、自宅待機期間中の方は受験を自粛してください。
  • 会場入室前に手指の消毒や洗浄を行ってください。
  • 私語は慎むようにしてください。
  • ソーシャルディスタンスを保つようにしてください
  • 試験会場(教室)とトイレ以外の移動は禁止です。
  • 換気のため、窓やドアを開けることがあります。温度調節ができる服装を心がけてください。

入場時の体温チェック、消毒などがあるため時間に余裕をもってくるようにしてくださいとのことです。

2020年は新型コロナの影響で、直前に試験が中止になった会場もありました。申込が多い会場は場合によっては抽選と言われたことも…。今回(2021年10月)は感染がだいぶおさまっているので大丈夫そうですが、感染状況が悪くなったりすると直前でも対応が変わることもあるようです。当面はしっかりと受験地域の感染状況を確認しておく必要がありそうですね。

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