大人留学はFIRE予行練習

コロナ禍で気軽に海外旅行に行けなくなって、早2年近くが立とうとしています。

私は2017年6月から勤めていた会社を辞めて約1年の韓国留学に行きました。

既に40代に入っていたので決断まではかなり悩みましたが、自分が持っている資産で最低1年働かなくても韓国で生活していけるか何度も計算して、大丈夫!という計算ができたので思い切って留学しました。

最近、FIREという言葉がかなり流行っていますが、自分の経験からあのとき留学に行って、1年全く働かずに生活したのはFIRE予行練習になったのかもと思うことがあります。

会社員時代の収支(留学前)

留学前は普通の事務系会社員でした。中途入社で10年以上。それなりに大手だったので月給はよくないけどボーナスはまあまあよかったです。本当は良くないことですが、月給で足りない分をボーナスで補填しえちました。ボーナスは会社の業績に左右されるので、ボーナスより月を給上げてほしいとよく友達とぼやいてました。

事務系社員は基本住宅手当が出ないので、ほとんどが実家暮らし。1人暮らしをする人は月給から全額家賃を払うので都内に住んでいる人は少なかったかも。みんな埼玉とか千葉とか、都内でも下町あたりに住んでいました。

ただ、今思うと実家暮らしが長かったゆえに、貯金ができたと思います。

月30000円は必ず先取り貯金をするようにして、ある程度溜まったら定期預金にしたりしていましたがし、実はとあるきっかけから20代前半から少しですが投資を続けていました。

投資をはじめたきっかけ

この会社に入る前、新卒で入社して8年ほどお世話になったのが銀行でした。

私が就職試験を受けたときはバブルは崩壊していたけど、まだまだ銀行は安全。希望していた職種はどんどん業績悪化してリストラしていたけれど、銀行は一生安泰と思われていました。

が、入行した翌年に銀行がどんどん破綻して、わが銀行も不良債権を焦げ付かせ公的資金導入へ…(今も合併して元気に残っています)

入行したとき、とんでもない金利の高さだった社内預金は半年後に半分に、1年後に1%になっちゃいました。

今思えば、1%もかなり高金利なんですが、そのちょっと前まで銀行金利が6%とかあった時代だったんですよねえ。もともとかなり月給低いのにボーナスも3年目にして下がりました!(3年目で下がり幅あるのか?って感じですよね)

98年に銀行での証券窓販が決まり、いままでのほほんと定期預金売ってた私たちも投信を売ることに。

ただ、その前に投信ってなんぞや?ってことを自ら知るためにちょこっと投信を買ってみたのが投資の第一歩でした。(会社から強制はされてないです。本当に理解が難しかったので自分たちでやってみた)

買える商品がまだ少なかったので、日経平均連動型のものを買ったのですが、しばらく持っていたらなんと倍になりました。本当にたまたま景気どん底の時に買って、少し上向いてきた流れに乗ったのだと思います。調子にのって中国の建築会社系に多く投資する投信を買ったら、こっちは北京オリンピックの建設ラッシュに乗って3倍になりました。「投資ってありだな!」って思いました。

あの時は、何も知らないから増えたらすぐ利確して、しっかり儲けていました(笑)いまじゃなかなか利確にふんぎれないのに!そうかあの時の気持ちを思い出したらいいのか。もちろんそのあと損したこともあったけど、トータル的にみると投資した金額の3倍くらいにはなったんじゃないかなと思います。

そのまま退職したあとも、銀行で時々投信を売り買いしたり、外貨預金をしたり(これも勉強のために銀行員時代にはじめた)してちょこちょこ投資をしてきました。

銀行は定期の金利がどんどん下がるし外貨預金の手数料も高かったので、ネット銀行に口座を開き、その流れでなんとなく当時のイー・トレード証券で口座を開いたあとに2014年のNISAスタートをきっかけに初めて個別株にチャレンジしました。

投資利益で1年分の授業料をねん出

はじめは優待目的の軽い気持ちだったので、優待で有名な桐谷さんのおススメ株を中心に買っていました。個人的な感想ですが桐谷さんおススメ株って、やっぱりあまり下がらない優秀な株が多いなと思います。最近まですっかり桐谷さんだよりでした(笑)

アベノミクスに乗って、某社の株が分割を繰り返しうなぎ上り。初めは100株しかなかったのに1000株くらいになって含み益も一時100万近くになりました。(ちなみにこちらの会社は今は見る影もなくがた落ちしました)

2017年に40代で留学を考えた時、いろいろ試算するうえで「よし、これなら数年働かないで留学しても大丈夫!」と思えたのは少しですが投資による利益があったからです。

少しでも利益を出せていたし、配当金もあるし、いざとなればこの株売ればいいんだもんね。と思えたことが留学を迷っていた私の背中を押したことは間違いありません。

ちなみに先ほどの某株は見守っているうちにちょっと値を下げ、80万ほどの利益になった段階で「見ているだけでは利益にはならない」ということを悟ったため(笑)売って丸ごと留学中の学費に当てました。

私の学費は1,740,000W×4期分=6,960,000W。日本円で大体70万円くらいだったのですべての学費を投資利益で支払うことができました。


留学費用についてはまた別記事でも書こうと思いますが、一番初めにも書いたように今流行りのFIREという言葉を聞くと、まさにこの時の私がFIRE予行練習だったようにも思えます。

実際、自分の子供くらいの年のクラスメートとも楽しくやれましたし、この1年間は人生の中でも一番濃い年だったと思います。本当に楽しかった!

もちろん勉強や慣れない環境での多少のストレスはありますが、会社員のストレスに比べたらNOストレスと言っても過言ではないほどの解放感でした。

学生時代の友達が「お金を貯めるのは防衛ばっかりじゃなくて、いつか何かしたい時にお金がないからとあきらめるんじゃなくてすぐ動けるように貯めてるんだよね」と言っていたことがあってこのお金ってまさにこのことを指しているなあと思い出すことがあります。

まさに増やしたお金で自由を手に入れた1年でしたし、こんな過ごし方ができるなら早期リタイヤはありだなと初めて思いました。

私自身はもう少しお金を増やさないとFIREできないと思いますが、振り返ると無意識のうちにいろんなことをして、今まで想像したこともないような人生の在り方を少し知れたのは外国で暮らす経験と同じくらい貴重な経験だったなと思います。

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