韓国はチュソク。日本はお気楽な十五夜

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こんにちは、ふなにっし~です。

今年の十五夜は8年ぶりの満月だったということで、日本のニュースでもたくさん報道されていましたね。

子供の頃はススキを摘んできて、親が作ってくれたお団子を飾りましたが小学校高学年くらいからだんだんスルーされるようになり、いつしかなんとなく月を見るくらいのお気楽な行事になってしまいました。

今年はたまたまスーパーに行ったらススキを入れたミニ花束とお月見団子が売られていたので久しぶりに窓のそばに飾りました。

月も写真に撮ってみたけれど、私のスマホの拡大カメラではここが限界でした。

韓国好きの方はご存知だと思いますが、日本はお気楽に満月を眺めていればいい十五夜ですが、韓国ではそうはいきません。

十五夜は旧暦8月15日。韓国では추석(秋夕・チュソク)といって一族が集まってご先祖様にお詣りする一大民族行事です。

連休の少ない韓国でも正月と 추석 (チュソク)は別!

今年の秋夕連休は最大で9月18日(土)~9月22日(水)の5連休だったそうです。

最近はコロナのせいで集まる人数に制限があるそうですが、一族が集まるのとご先祖様へのお供え物を用意するためにお嫁さんたちがひたすら働き、秋夕後が離婚が増えるとも言われています。私も2回ほどたまたま秋夕の時期に韓国にいたことがありますが、テレビのバラエティー番組で秋夕事件簿というようなテーマで男性陣に注意喚起を促していました(笑)

それじゃあ、外食すればいいじゃん!と思うかもしれませんが、信じられないことに連休中はほとんどのお店が休み!デパートも休みです。最近ではチェーン店は開けるなんてことがあるようですが、基本的にどこもお休みと思っておいたほうが安全です。私は2010年に知らずにこの時期旅行に行ったことがありますが、ご飯を食べるところがまったくなく、旅行ですから当然食料の買い置きもしていなかったので、ひたすら開いている食堂を探しまくったことがあります。明洞のはずれの小さな食堂が時間を短縮して開けていて、やっとそこで何かチゲのようなものを食べたことを今でも覚えています。それ以来、秋夕連休中は旅行を避けていましたが、さすがに留学中は「住んでいる」ので避けられず、食料を買い込んで自炊しました。

語学堂の料理教室で行事の際に作る料理を教えてくれる課外授業があったので参加しました。

盛り付けが汚い…

語学堂は人種のるつぼなので、全員が日本人のように教えてもらったことに忠実にやろうという人ばかりではないので、ときどきこういうことが起きます(笑)慣れると面白かったですし、確実に自分の考え方が柔軟化しました!

この料理は산적꼬치といって食材を串にさして衣をつけて揚げ焼きするという料理なのですが、すごく面白かったのはたくあんを使っていたことです。

たくあんに衣をつけて焼くなんて思いもつかなかったです。

写真ではわかりずらいと思いますが、ハム、エリンギ、ハム、青ネギ、かにかま、たくあんをつかって、チヂミ粉を水でといたものにつけてフライパンで揚げ焼きしています。黄色いことが富を招くというような意味があって重要なので、先生のお母さんはちょっとだけカレー粉を入れて衣を黄色く染めているとのことでした。

美味しいのですが、食材を同じくらいの大きさに切りそろえて、串に刺す作業だけで結構疲れます。

추석になると、韓国のお母さんたちはそれこそ一族分、「店でも出すのか!?」というくらい大量に仕込むそうで、これで男性陣なにもしなくて、あれこれ言いつけられたり、お姑さんにあーだこーだ言われたら離婚もしたくなるよなあと思いました。

作るのはこれだけじゃないですしね…

最近は市場で事前に購入して済ませるご家庭も増えてきたとか。

そういわれると私が子供の頃は田舎のお盆といえば、盆棚をつってお供えをして、一族が集まってと、準備が大変そうでしたが、今ではすっかり簡略化されてきているので、あと10年くらいしたら韓国からも徐々に消えていくのかもしれませんね。

ちなみに友人の2年前に結婚した友人の30代・韓国女子は「うちはほぼ無宗教でもともと儒教の行事はしないし、嫁ぎ先はカトリックなのでチュソクなしです!」と笑って言っていました。

今日の単語

추석=秋の旧暦8月15日 儒教ではご先祖様の霊をお祭りする日(日本のお盆みたいなもの)

산적꼬치=食材を串に刺して焼いた料理。正解はこちら↓

hyun chun kimによるPixabayからの画像

全然違う…

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