【韓国留学その後】コロナ禍を経て韓国の銀行口座はどうなった?

韓国留学

こんにちは!ふなにっし~です。

大変ご無沙汰している間に年が明け、もう春になってしまいました。

2023年になり、コロナ前の生活がだんだん取り戻されてきました。海外旅行も少しずつ解禁になってきました。

私も3月に3年5ヵ月ぶりに韓国に行ってきました。

久しぶりの韓国旅行の目的は「友達に会うこと」と「銀行に行くこと」

韓国留学中に作った銀行口座は、渡韓できなかった3年5ヵ月を経て一体どうなっているでしょうか。

外国人登録抹消後はどうなったか

2018年に韓国留学が終わった後、韓国で作った銀行口座は解約せず、そのままにして帰国していました。

留学中はインターネットバンキングの設定をしないままに使っていましたが、帰国後に口座を確認できるようにするため、VISAが切れる3カ月前に銀行の窓口でインターネットバンキングの設定をしてもらいました。

(外国人登録証がないと、インターネットバンキングができないことを知っていたので、外国人登録があるうちに設定をしました。語学堂を卒業して帰国する際に出国審査所で返却。)

口座には60万ウォンほどが残っていましたが、少なくとも半年に1回は韓国に来る予定にしていたので、レートのよいときに両替して余ったお金は口座に入金していました。

D-4ビザ失効後に観光ビザで2ヵ月ほど来ていましたが、銀行のインターネットバンキングも携帯電話も留学中の同じように使うことができましたし、銀行口座やチェックカード(キャッシュカードとデビットカードの機能が一体化したもの)は全く同じように使えました。

外国人登録証を返還して、すぐに外国人登録に紐づけて手続きしたものは使えなくなるのかと思っていましたが、携帯がつながらなくなったのは半年後、インターネットバンキングは1年後だったので、どうやら韓国の外国人登録抹消手続きには少々タイムラグがあるようです。

※インターネットバンキングは年1回の見直しがあるようです。携帯に関しては当時は外国人登録が抹消される前にパスポートの本人確認に切り替え手続きをするとそのまま使用できたと携帯電話事務所の方に言われましたが、私は知らなかったので切替をしないままに帰国しました。ただし、現在は外国人の本人確認が当時よりも厳格化されているので、事情が変わっている可能性があります。

韓国の銀行口座は使わないと凍結する

これはだいぶ前から知っていたことですが、韓国の銀行口座は日本の銀行口座と同じく使わないと凍結してしまいます。

韓国も日本も同じように凍結するのですが、最大の相違点は使わなかった期間です。

日本の場合は銀行にもよりますが、大体10年前後と猶予期間が長いのですが、韓国の場合は猶予期間が短く、なんと半年~1年、口座の動きがないと凍結されてしまうそうです。

凍結されたお金はそのままにしておくと、国庫に入ってしまうということで、コロナ前は渡韓した際は必ずチェックカードを使って買い物をしたり(出勤記録が残る)、残った現金を空港のATMで入金したりと動かすようにしていました。

世界中がコロナによる鎖国状態になり、インターネットバンキングが使えない状況で、通帳に入っているお金を移動させることができなくなり、とにかく凍結させないためにどうしたらいいか考えて、知恵を絞りました。

Wiseという海外送金システムを使って送金したり、当時在籍していた韓国のサイバー大学の学費をチェックカード決済にして支払ったりして対応していましたが、2021年、22年にチェックカードの使用期限が切れてしまい、決済に使うことができない状況になったので、送金する以外は口座を動かす手段がなくなりましたが、在韓の友達が入金してくれるということでお言葉に甘えて年に1回1000Wを口座に振り込んでもらって、なんとか入金記録を作りました。

いろんな人のブログで情報収集をすると…

コロナ禍の鎖国状態のときは、何か情報がないかネットで検索をしていました。

いろいろな方のブログを見て、「これはまずいな」と思ったのは

新韓銀行は口座凍結してしまった外国人の口座対応として、予約制の外国人専用受付を開設したというブログを読んだときです。

これが本当であれば、コロナが落ち着いた後に渡韓する前に銀行の手続きを予約しなければなりません。

韓国のネット予約は必ずと言っていいほど、携帯電話番号の登録が必要です。

しかも韓国で使える電話番号は必須のパターンがほどんど。

旅行で数日間しか滞在できないのに、予約も難しいとなると、凍結させたらとにかく面倒であることは間違いありません。

下手をすると、1週間程度の滞在が必要になってしまうかも…

とにかくやれることはすべてやって、コロナ禍を乗り切りました。

2023年・3月の銀行の対応は?

やれることを全てやって、2023年3月に晴れて渡韓し、3月21日(月)に銀行に行ってきました。

事前に通帳をATMで記帳したところ、海外送金分も友達に送金をお願いした分もちゃんと入金されていて、利息が細かくついていたため口座に動きはあり、口座は凍結されていないことがわかりました。

次にやるべきは韓国国内で決済するためのチェックカード(デビットカード兼キャッシュカード)を再発行できるか聞いてみること。

支店に行って聞いてみたところ、新韓銀行もウリ銀行も共通して言われたことは

外国人登録証を持っていない方にはチェックカードは発行できないということでした。

銀行の方がおっしゃるには「外国人の銀行口座を使った詐欺事件が増えたので銀行がそのように規定を変えた」そう。

新韓銀行の窓口の方は「うちの銀行ではそのようなルールですが、他の銀行ではどうなのかわかりません」とおっしゃっていました。

ただ、ウリ銀行でも同じ扱いで「国が決めた」というようなことも言っていたので、おそらく金融庁の指示なのかもしれません。

どこの国も一握りの悪いことをする人のために、他の人が迷惑をこうむるのは同じですね…

この先、この口座はどうしよう…と思っていたら提案を受ける

この口座をこの先どうするか。

悩んだ末に解約はいつでもできるからとりあえず口座は残しておくことにしようと決め、銀行の窓口の方に行ってみました。

ウリ銀行ではそれはOKということで、端数を残して全部おろしました。(と、いっても15000ウォン!)、

その際に5桁の暗証番号を設定するように言われたので、入出金できるカードでも発行するのかなと思っていたら、特にカードの発行はなし、通帳だけ戻ってきて、1日に下せる金額は100万ウォンで、口座に入出金する際は窓口に来てくださいと言われました。

次に新韓銀行に行って聞いてみると

外国人登録証がないとできません。の一点張り。

通帳は解約せずに持っていてもいいですよということで、手続きもしてくれませんでした。

かといって、期限が切れてしまったカードの回収もされず…

とりあえず、今回は凍結していないことが確認できたのでここまでにするか。と思いましたが、やっぱり解約しようと明洞に行ったときに近くの支店に立ち寄りました。

順番を待ち、窓口で解約したい旨を伝えると

「現在、外国人は口座をつくることもものすごく難しくなりました。外国人登録証があっても難しいことなので、解約してしまうのはもったいないですよ。もし残しておくならチェックカードはできませんが、キャッシュカードを作っておいたらどうですか?」という提案を受けました。

カードの切り替えは2000ウォンかかるけれど、即日発行できるし、空港のATMでも下せるから次に来たときもすぐにお金を引き出せるとのこと。

じゃあ、そうしたほうが当面は便利!ということで切り替えをお願いしました。

それにしても、同じ新韓銀行なのに対応は全く違います!

韓国の銀行は窓口担当者によって対応が違うことを改めて思い知らされました!

明洞支店の若い女性の行員さんは、とても対応が良かったです!

キャッシュカードには日本の情報を登録

キャッシュカードを発行するにあたり、期限が切れたチェックカードは没収。

ためしに聞いてみたところ、チェックカードの有効期限はデビットカードの期限というだけではなく、期限が切れるとATMでの取引もできなくなってしまうそうです。

日本の銀行ではクレジット一体型のキャッシュカードでも、一度ATMで取引しない限りは旧カードがキャッシュカードとして使えるパターンが多いのですが、韓国ではすべて同じ期限なんですね。

キャッシュカード発行用の同意書(タブレット)に何枚かサインをして、先ほどのウリ銀行のように暗証番号の登録を求められましたが、新韓は6桁でした。

銀行によって桁数が違うなんて…絶対に忘れる!

帰ってから速攻でメモしました…

銀行で手続きが進む中、パスポートのほかに本人確認資料が必要と言われました。

「なにか日本の公的身分証明書はありませんか?」

マイナンバーカードは無くしたら嫌なので持ってこなかったしなあ…(マイナンバーを口座開設時に提示しているため、同じ番号のほうがわかりやすいと思った)

ダメ元に運転免許証を出してみたところ、コピーをとってもいいかと言われ、コピーをとってきました。

「この証明書には住所は書いてありますか?」(行員さん、日本語全くダメなのね)

「これです」と免許証の住所を指したら(私は本籍と現住所が同じ)

「この余白に住所を英語で書いてもらえますか?」と。

そんなことはお安い御用で、住所を英語で書きました。

行員さんはそれを手書きの書類に書き写していましたが、日本の携帯電話も求められました。

タブレットに表示される同意書にサインをして手続き終了。

手続き中、カードリーダーに刺してあったカードを引き抜いて、これでキャッシュカードが出来上がり。どの場で受け取ることができました。

旧チェックカードはT-moneyの残高が残っていないことを確認してくれて、ないと言ったらその場でハサミを入れて銀行で処分してくれました。

このあと、ウルジロの支店にあるATMで50000ウォンおろしましたが、全く問題なく引き出しできて一安心。

本当にキャッシュカード発行の提案をしてくれた明洞支店の行員さんには心から感謝です!

まとめ

手続きの経過や行員さんに聞いた話をまとめると…

① 外国人登録証のない外国人にはチェックカードは発行できない

② 決済機能のない、入出金だけできるキャッシュカードの発行は可能(新韓)

③ 外国人登録をしている在韓外国人でも新規口座を作るのはとても難しい

④ キャッシュカード発行時には日本の公的身分証明書と携帯電話番号の提示を求められる(新韓)

⑤ パスポート+日本の公的身分証明書が必要

⑥ 在韓でなくても、既に持っている通帳はそのままにしておいてもよい。

⑦ 外国人の銀行口座を利用した詐欺が横行しているため、だんだんと厳しい措置になっていった

と、いうことになります。

個人的に日本人は口座開設時にマイナンバーの提示を求められているので、日本の公的身分証明書はマイナンバーカードを見れると話が早いのかなと思ました。

異国で銀行口座を持っていた人は今回のコロナにはずいぶん振り回されたのではないでしょうか?

お金のことなので、できるだけ早く手続きをしたほうがいいかもしれません。

外国人に対する風当たりはもっと強くなっていきそうな気配です。

結婚して在韓の友達も韓国人の旦那さまはチェックカードも銀行で即日発行なのに、日本人の友達は以前は即日発行だったものが、郵送対応のみ。本人も厳正だったと言っていました。

住んでいる人でも厳しい、外国人の銀行口座姿勢。

悪いことをする人が一番悪いのですが、韓国の外国人施策はこれからもっと厳しくなりそうな感じです。

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