【読書】「後回し」にしない技術~「すぐやる人」になる→20の方法

読書

久しぶりの読書投稿です。

今日、ご紹介するのはイ・ミンギュ(吉川 南訳)「「後回し」にしない技術~「すぐやる人」になる→20の方法」(文響社)です。

すぐやれば簡単なことなのに、どうしても後回しにしてしまうことってありませんか?

私は仕事は絶対に後回ししない、むしろ先回りタイプなのですが、自分のこととなるとついつい後回し、後でやればいいや~♪って思って、どんどん溜まっていき、寝るまでにやり切れず「ああ~やっちまった」と後悔するタイプです。

夏休みの宿題、ちょこちょこはしているけれど最終日には必ず大物が残っているタイプでした…

プライベートでも後回しにすると、いろいろ弊害が出てきますし、時間が切迫してきて休んだ気がしなくなりいつも何かに追われているストレスが生まれます。

じゃあ、後回しにする人と自分にはどんな違いがあるのか?それを本書では具体的にわかりやすく書いてあり、当たり前のことかもしれないけれど「なるほどな~」と腹落ちする本だと思います。

すぐやるためのプロセス

著者はまず本の冒頭で成功する人の大原則をあげています。

大成功をする人が、人と違うところは普通の人が頭だけで考えていることを、行動に移し、実行したという少しのことだと定義しています。成功の公式は「成功=力量×実行力」でどんなにいい力量(知識、才能、企画力、戦略等々)を持っていても実行力が0であれば成功確率は0と言っています。

確かに言われてみるとそうですよね。当たり前のことですが、この実行力がなかなかできないから「すぐやる人」になれないんですよね…

この実行力は生まれつきのものではなく、誰でも学んで練習すれば開発できる一種の技術だと筆者は言っています。そしてその実行力は「決心→実行→維持」の3段階から作り上げられるものだと言っています。

いいと思っていたことが意外と実行力の妨げになっている

本書のなかでは今までいいと思っていたことが、意外と実行力の妨げになっていることもあげています。

例えば…

「成功のイメージ」に逃げ込んではいけない

プラスの自己暗示は実際には思ったより効果があるものではなく、むしろ目標達成のためには妨げになることがあるということ。イメージばかりしていて成功の前の小さな壁に合うと簡単に挫折してイメージの中に逃げ込む可能性が高いのだそう。いいことばかりではなく、悲観的な考え方も同時に持つことが大切で、成功するためには成功のイメージを自分の中で膨らますのではなく、成功のためには成功した先人たちの習性を研究して真似をするのが一番効果的だと言っています。

ほかにも

目的達成のためには当初の予定に固執するだけではなく、常にプランB、つまり代案を持って行動していけば壁にぶち当たったときの助けにもなると言っています。

時々、実行はするけれど、目標達成のためには自分の考えを曲げないという人を見かけますが、確かに問題の本質からずれてしまったり、他人から見ると変な方向に進んでいることもありますよね。

今までいいと思っていたことが実行力の妨げになることもあるということは結構目から鱗でした。

20のプロセスは読んでみると当たり前のことだけど…

そのほか①から⑳まで実行力をもつための効果的な方向や思考が書かれています。

1つ1つ読んで見ると、そのほとんどは当たり前のこと、わかりきっていることが書いてあります。

簡単にまとめると

①問題の本質を正しく把握し、目標達成のためのシナリオをいくつか組み立て、スケジューリングをする(決定)

②始まりを決めるのではなく、「いま」始める。ベストタイミングは常に今。自分だけで動けないならば他人に見てもらう(実行)

③実行したら理想の自分を描いてそういう人になるようになる。そのためには環境をコントロールしたり己を追い込むことも大事。価値の高い仕事をするために行動しよう。(実行)

こうして書いてみると、社会人にとっては割と当たり前のことが書かれていますよね。

でもその当たり前のことができないから「すぐやる人」になれていないわけです。当たり前のことも文章として可視化されると結構反省点が見えてきます。

なかなか「すぐやる人」になれない!という方は一度読んでみるのもいいのではないでしょうか?

ふなにっし~
ふなにっし~

個人的な萌えポイントは作者の方が韓国人なので、エピソードトークが韓国っぽいな~というところです。留学時代を思い出します。


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