【おすすめ本】「どん底サラリーマンが株式投資で2億円 いま息子に教えたい お金と投資の話」を読みました。

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久々に読書カテゴリーでブログの更新です。

「どん底サラリーマンが株式投資で2億円 いま息子に教えたい お金と投資の話」を読みました。

アメブロに投資カテゴリーで投稿しているDokugenさんの体験が書籍化された本です。

筆者のDokuGenさんは東海地方の食品メーカーに勤務するサラリーマン。ブログでは最近雇用延長の話が出てくるので、おそらく50代半ばを超えた方だと思います。

社会人になったと同時にお母さまにいただいたお金を元手に株式投資を開始。当時は今のようにインターネットで情報収集して取引。という時代ではなかったし、若かったのでなんとなく投資先を決めて電話で証券会社に注文を出していた時代でしたから、そんなに利益を出せていたわけではなかったそうです。

息子さんが幼いときに元奥様の浮気が発覚して離婚。親権をとって息子さんとの生活がはじまりますが、当時お金のことは元奥様に任せていたため、離婚後に手元に残ったお金はわずか130万円。そのお金で株を買ったら、2000年9月11日の米国同時多発テロで大暴落に見舞われ、お金は90万円まで減ってしまいます。まさに踏んだり蹴ったり。

その後、節約生活と投資の勉強を続け、株式投資に成功するもののリーマンショック、ライブドアショック、東日本大震災と様々な株価下落の波にのまれつつも、資産を2億円まで増やします。

いろいろな苦労を重ねて、早期リタイヤ(FIRE)できるところまでたどりついたわけですが、自分の体験や経験から得た教訓、GokuGen流株式投資の極意を就職する息子さんに伝えるというのが、この書籍の大きな内容です。

私も8年ほど前から株式の「なんとなく投資」をしていますが。アベノミクスが終わった今はなかなか利益がでません。

そもそも株を始めたのは「株主優待が欲しいな」という動機なので、優待目当てで買ったものの現在は塩漬け…というどうにもならない株がいくつもあり、投資スタイルを見直したいと思っていたところなので、この本はとても参考になりました。

DokuGen流株式投資「ほっとけ投資」は若いうちからの準備が大事

DokuGenさんの株式投資は成長を見込んだ株に集中投資、配当を貰いながらひたすらほっておくというスタイルです。

その株を買うまでに、企業研究や財務内容をしっかり見直しして、「ただ株を買うのではなく、会社を買う」という投資家として基本中の基本であるところに軸足を置いているのでできる投資術だと思います。

ただ、この投資スタイルで利益を出すためには大きな元手が必要。わずかなお金では配当金も大してもらえないので、元手が少ない若いうちは成長株を見極めて、売買で利益を出す投資をして元手を増やしていくのがいいだろうと言っています。

高い利益をとって元手を増やすためには、時にはリスクを負った信用取引を活用することもありともおっしゃっています。もちろんハイリスク投資は失敗することもありますが若いうちなら挽回する機会もあるのでうまく活用することとも。

つまり「ほっとけ投資」で配当で資産を増やして不労所得での生活を目指すためには若いうちからの綿密な準備が必要ということです。

この本はDokuGenさんの体験談から若い時代の軍資金の増やし方についても具体的に書いてあり、若い方にも参考になると思います。

シンプルな銘柄選びの視点

DokuGenさんの銘柄選びの視点は実にシンプル。

銘柄選びには4つの基準があるのですが、平たくいうとその会社が大きくなる前から、会社のことをよく知って、倒産しない!と思った会社に投資しましょうというものです。

「よく知っている会社」という点では自分がよく知っている業界で実際に使ってみたり、見たことがある製品やサービスを扱う会社にするといいということでした。

ふなにっし~
ふなにっし~

確かに…自分自身に当てはめてみても、長年勤めた金融系や仕事で関わったことのある業界の銘柄はいい感じの成績を残しています。

なによりも好きな会社に投資したほうがいい。なぜなら「株式を買うこと=その会社のオーナーになる」という考え方には目から鱗でした。

投資ステージによって適した方法で投資する

DokuGenさんは投資ステージによってはあえて1つの銘柄に集中投資することも必要と言っています。

銘柄をいくつかに絞れば、じっくりと分析検討することができるという利点があるとも。

確かに銘柄を分散させすぎないということについては、他の成功している個人投資家さんたちも同じことを言っています。

またまた自分自身に当てはめてみると、いま50銘柄くらいの株を保有しているので2月の決算期にはチェックがまったく追いついていません!優待の廃止があったせいで暴落しているのに、数日気づかず逃げ遅れるということもありました。銘柄が多い割に利益も少ないのも気になります。はずかしながら管理が追い付いていないせいで、銘柄を減らしたいなあと思っていたところなのでDokuGenさんのおっしゃることは本当に正しい!と思いました。

キャッシュ比率は年代ごとに高めていくのがいいだろうということも書いてありましたが、偶然にも私の投資比率はDokuGenさんが例にあげている比率より少し多いくらいでした。

その他にもいろいろとうなずけるポイントが書いてあり、勉強になりました。

まとめ

この本は若い息子さんあてに書いた本ということもあって、20代の株式投資をスタートしたばかり。とか、これから始めよう!と考えている若者に特に読んでもらいたい本だなと思いました。

DokuGenさんが長くサラリーマンをしながら投資してきたことで、経験から得た教訓をとても分かりやすく書いているからです。

もちろん30代、40代の方が読んでも参考になることは多いのですが、読んでいくにつれて「もっと早くに知っておきたかった!やっておきたかった!」ということが多かったので、若ければ若いほどDokuGen流「ほっとけ投資」をより効果的に再現できるような気がします。

「ほっとけ投資」の成功=ゴールを早いうちに定めて行動していけば、FIREに向けてより効果的に準備を進めることができると思います。

私みたいに、「いまの投資法を見直したい!」という人でも、ちょっと苦しいですが損切りしながら再現していくことは可能とも思います。

私がブログに書いた内容は本の中のほんの一部です。

「サラリーマンをしながら将来FIREを目指したい」

「今の投資方法を見直したい」

「老後の不労所得を確保する方法を知りたい」

と思っている人は、ぜひ一度読んで見てください。

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